第33回全国都市緑化よこはまフェアに象の花パークに展示中の『臨海山居 迎波亭』の簡単な解説と写真を紹介いたします。
前回もブログに記載しましたが、『ストーリーのある庭造り』を第一に考えました。
そして今回の都市緑化フェアよこはまのテーマは『もてなしの庭』と言うことで、その事を意識し立案から作庭まで取り組みました。
それでは会場に行った気分で御観覧ください。

向かって右側に聳え立つのは灯台を模した城積みです。その上に乗っている石灯篭は北陸の庭代表の『兼六園』の琴柱灯篭(ことじとうろう)になります。

左側のインパクトのあるソテツ群は海辺のイメージを彷彿させます。

迎波亭は『海辺の路地』といったコンセプトなので硅砂(白く粒子の細かい砂)を敷き砂浜をイメージいたしました。

海から訪れる客人が足を洗うための水桶です。柄杓を取やすくする為に柄杓置きの位置を高めにいたしました。
その隣に据えてある灯篭は袖口灯篭(ワニ口灯篭)と言います。そこにガラス玉を吊り下げ、現代風に海辺のイメージを演出いたしました。
また、水桶の後ろの壁は版築(はんちく)土塀と言い、土または砂を何層にも分け、人力で転圧し作成した土壁です。

そして、水桶で足を洗い飛び石を渡って行くと腰掛待合があります。


腰掛待合からお茶室に向かう路地には蹲(つくばい)も据えてあります。

客人をお茶室に招待し、お茶をさし上げます。
『どうぞ、お召し上がりください。』
以下が『臨海山居 迎波亭』の平面図・立面図になります。

以上、簡単な説明でした。